異端の日本産シンビジュウム、、ナギラン。
ラン全般が好きで、日本の野生ランを中心に栽培しています。
といっても、趣味で細々と栽培しているだけですが。
シンビジュウムの仲間というと優美な長い葉に上品な花をたくさん咲かせる鑑賞価値の高い種が多いですが、ナギランは少々違っています。
ナギランは、開花時期が夏咲の系統(ナギラン)と秋先の系統(アキザキナギラン)があり、さらに秋咲のものはいくつかの系統(オオナギラン、オトメナギランなど)に分類されるようですが、諸説あるようです。
ナギラン(夏咲系)は、南関東から西の太平洋側に分布しています。特徴的なのはやはり葉が幅広であることで、春蘭などとは大きく趣きが異なっています。春蘭や寒蘭が中心の東洋蘭の分野でも外道的(失礼)な扱いとなっているようです。
栽培は、意外と難しくて新芽が腐りやすいことと新芽が出ない年があることです。ちょっとした管理のミスで調子を落としやすいので、普段から目をかけて栽培する必要があります。もっとも環境が合えばこのような心配は必要ないかと思います。
ナギランの花は、かなり反り返って咲くものが多いのですが、写真のこの花は正開咲でかなりの大輪の系統です。残念ながら、中々増えてはくれませんので、大事に育てています。